よりそいアロマケア施術事例

事例1:80歳女性、要介護5、脳梗塞で四肢麻痺、重度障害と認知症

1. アロマケア施術ご依頼者と困っていたこと、施術依頼のきっかけ

(1) 脳梗塞で四肢麻痺、重度の認知症を患った妻が何を施しても反応がない状態だった。82歳の夫が何か改善できる方法がないかを探していた。

(2) 妻が入居していた特養で開催された、松本裕子の「家族・介護スタッフ向けのよりそいアロマケア講座」に夫が参加して、アロマケアに大きな可能性を感じ、施術を依頼した。

2. アロマケア施術前の状況

(1) 10年前に認知症を発症。5年前に脳梗塞を発症し四肢麻痺の後遺症で失語症。嚥下障害を伴い、要介護5で寝たきり状態だった。

(2) 手足に強い拘縮が見られ、自分の意志で動かすことが困難だった。

(3) 顔は手入れされず、乾燥して表面がボロボロになっていた。

(4) 痰がからみ、湿った咳が出た。

(5) 麻痺部位は血行不良で冷たくむくんでいた。

3. アロマケア施術前の介護サービスの状況

(1) 手足の拘縮で自力での寝返りができない。介護スタッフに体位交換してもらっていた。

(2) サポート用のタオルが身体の周りに置かれていた。

(3) 胃ろう、おしめ利用、痰吸引。

(4) ご主人が毎日見舞いで語りかけている。(音楽などの活用含め)

 

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4. アロマケア施術の内容

(1) 手足の拘縮が強いので、鼻もとに鎮痙作用の精油、ブラックスプルースやローズマリーカンファー、サイプレス、ラベンダー、ペパーミント、のどれか1種を嗅いでもらう。

(2) 拘縮は鎮痙、痰は去痰作用のトリートメントオイルを作成。

(3) ホホバ油、マカダミアナッツ油、サイプレス、ブラックスプルース、ユーカリラジアタ、ティートリー、グレープフルーツ、ラヴィンツァラを調合。

(4) フェイシャルは保湿作用、細胞再生促進作用、鎮静作用を含むよう作成。

(5) ホホバ油、マカダミアナッツ油、アプリコットカーネル油、ローズウッド、ラベンダー、ローズを調合。


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5. アロマケア施術の手順

(1) 鎮痙のブラックスプルースを嗅いでもらいながら、硬く閉じた手指や手のひら に手を滑らせ、1本1本開くよう施術する。

(2) 胸元には痰を排出しやすいようリンパ節を刺激する。肩甲骨回りに肺の経絡があるので、頭上から手を入れて把握する。

(3) 動かせない下肢下腿は冷たいので、心臓に向かってリンパ節を刺激する。

(4) フェイシャルは丁寧に塗り込み、リフトアップを意識する。

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6. アロマケア施術の結果

(1) 拘縮していた手が緩んで開くようになった。この理由は精油の薬理作用の鎮痙作用(筋肉の緊張を緩め痙攣を鎮める)と考えられる。

(2) 血行が良くなり肌が白く艶やかになり、皮膚の状態が良好になった。

(3) 綺麗になったことでご本人に喜びの気持ちが湧いた。

(4) 痰吸引の引きが良くなった。

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7. アロマケアによる好影響

(1) ご本人の「目力」が出て生命力を感じられるようになった。

(2) ご主人もアロマケアでの変化に大喜び。その姿を見たご本人も嬉しい様子。

(3) 介護スタッフは、重度の介護者であっても改善できることに希望が持てた。

(4) 施術外でも毎日保湿作用のミツロウクリームをご主人が塗布するようになる等、ライフスタイルに変化が見られた。継続は力なりを実感した。

(5) その後、コロナ禍で面会が出来なくなり、妻の状態が悪化した。看取り期の面会で夫がミツロウクリームを妻の顔に塗ると思い出したのか、笑顔になったとのこと。「アロマの香り」が重度の認知症の方の「記憶」に定着していたものと思われる。

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事例2:78歳女性、要介護4、褥瘡による痛み・不安・むくみ


1.アロマケア施術ご依頼者と困っていたこと、施術依頼のきっかけ

 

(1) お尻の褥瘡部の痛み、その周辺の痛みで、身体の向きを変えられず、部屋に引きこもりがちな母親(78歳女性)の様子を娘さんは心配していた。

(2) アロマテラピーに興味があった娘さんは、母が気分転換にリフレッシュできる事を期待して依頼してきた


2.アロマケア施術前の状況

(1) 軽度の認知症に加え、耳が遠いので会話がかみ合わないことがある。

(2) 右側お尻褥瘡部がいつも痛み、仰向けになることができない。

(3) 褥瘡部の痛みの影響で右側の頭、顔、首、背中、下肢下腿まで痛む。

(4) 痛みで動かさないため足のむくみ、冷えが強い。

(5) 痛みで部屋に引きこもりがち。

 

3.施術前の介護サービスの状況

(1) 痛むお尻の褥瘡部は施設看護師がジクジクしないようフィルムを貼って対応していた。

(2) 痛がって体位交換ができないので本人の希望の方向だけ向けていた。


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4.アロマケア施術の内容

(1) 痛みとむくみの緩和に鎮痛作用、抗炎症作用、自律神経調整を中心にトリートメントオイルを作成。

(2) マカダミアナッツ油、ホホバ油、ユーカリレモン、レモングラス、ウィンターグリーン、ペパーミント、ラベンダー、シダーウッド、サイプレス、ティートリー、ローズマリーカンファーーを調合。

(3) フェイシャルは痛みがあるので鎮痛作用の方を用い、保湿作用を補うトリートメントオイル、又はジェルクリームを作成。

(4) ローズウッド、ラベンダー、ローズ、ネロリ、フランキンセンス、パルマローザを調合。


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5.アロマケア施術の手順

(1) 横に向いている態勢で足から施術をスタートする。

(2) むくみと冷えは心臓に向かってオイルトリートメントを行う。

(3) 臀部から脊柱起立筋を経て肩甲骨、腕、首、頭、顔の順に施術する。

(4) 途中、ゆらしを入れることで心身をゆるませる。

(5) ゆっくりとベッドのバーを持ちながら身体の位置をずらしつつ反対側へ体位交換する。

(6) 痛む側も(1)から(5)と同様の手順で施術する。


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6.アロマケアの施術結果

(1) 仰向けになることが可能になり、喜びで涙する姿も見られた。

(2) 痛みから解放され前向きになれた。

(3) この理由は精油の鎮痛、鎮静、自律神経調整作用に加え、痛みでできないとあきらめていたことを、よりそって援助できた。

(4) アロマケアにおいては、対象者への「よりそい」による信頼が重要である。

 

7. アロマケアの好影響

(1) 痛みはすぐに消えなかったが、少しずつ改善していく希望が持てたことで、心身の状態が改善した。

(2) 家族と外出する回数が増え、引きこもりがちな生活が変化した。

(3) 施術外で別途用意した痛み緩和オイルを毎日家族が塗布するようになった。


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事例3:65歳女性、要介護5、若くして障害者・振戦・むくみ・咳

 

1.      アロマケア施術ご依頼者と困っていたこと、施術依頼のきっかけ

(1)    幼少期から身体障害があり、50代からは施設生活。

(2)    重い病状ながら、リラックスできる癒しの時間を過ごしてほしいと、施設長や相談員から依頼。

(3)    不自由でイライラした気持ちをスタッフに八つ当たりしていたが、アロマケアが施術を行い、毎日アロマ保湿作用のクリーム(松本裕子作成)を塗る事で、香りが気持ちを和らげ、優しい気持ちになり関係性が改善したとの報告があった。

 

2.      アロマケア施術前の状況

(1)    幼い頃から難病。震え(振戦)が強いため、自分にできないことへの苛立ちをスタッフに向け、劣悪なムードになっていた。

(2)    気管支喘息があり、痰が絡んでいることも多かった。

(3)    右手の長さが短く痛みを伴う。手足の末端が赤く腫れていた。

(4)    施術当初は65歳と比較的若いのでフェイシャルを希望した。家族がいないので、介護施設長の提案による。

 

3.      アロマケア施術前の介護サービスの状況

(1)    感情を介護スタッフにぶつける。スタッフも度々呼ばれるが意思疎通が出来ず、信頼感が欠如し、関係が劣悪な時もあった。

(2)    体調が悪い時はずっと振戦が強く出て寝たきりだった。

 

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4.      アロマケア施術の内容

(1)    難病の手足は触れると痛がる。手足の赤い腫れは鎮痛、抗炎症作用のトリートメントオイルで施術。

(2)    ホホバ油、マカダミアナッツ油、ユーカリレモン、レモングラス、ティートリー、ジュニパー、サイプレス、ゼラニウムを調合。

(3)    フェイシャルは喘息の鎮咳、去痰、鎮痙作用と皮膚の保湿を目的に作成。

(4)    ロースヒップオイル油、アプリコットカーネル油、ブラックスプルース、サイプレス、フランキンセンス、ローズウッド、Rカモミール、ラベンダーを調合。

 

5.      アロマケア施術の手順

(1)    笑顔で話しながらゆっくりとスタート。

(2)    フェイシャル中心に施術する。痰が絡むので胸元の塗布が重要。

 

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6.      アロマケアの施術結果

(1)    介護スタッフに優しくなり、感情が豊かになった。

(2)    肌艶やが良くなり色白になり綺麗になった。

 

7.      アロマケアの好影響

(1)    フェイシャルを行うことで、このような身体の状態でも「綺麗になれる」喜びを感じた。

(2)    物事を前向きに考えられる様になり、「ネイルをやってみたいな」「お化粧をしようかな」と積極的な希望を持てるようになった。

(3)    介護スタッフに「ありがとう、大好き」と素直な気持ちを表せるようになった。

(4)    施術外で去痰作用のジェルクリームを毎日介護スタッフに塗ってもらうようになった。

(5)    体調の悪い時にはアロマケアの訪問を心待ちにしてくれるようになった。


 

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8.      3年ぶりのアロマケア施術再開の報告

(1)    コロナの影響により訪問は一時休止となる。2022年6月に役3年ぶりに施術を再開したが、6ヶ月後に看取りとなった。

(2)    再開当時の状況

      症状が進行し悪化していた…いつ看取りになってもおかしくない状況との事。

      振戦が強くなり、薬の利用も最大量にしている。

      手の拘縮が強くなっている。

(3)    再開後6ヶ月間のアロマケアの施術結果と好影響

      呼吸トラブルを緩和するジェルクリームの依頼があり、スタッフがご本人の胸元に毎日塗布することで、相乗効果が期待できた。

      香りが記憶を蘇らせるようで、アロマケア中は、時々目を合わせて、うなずく様子があった。

      このような状況の中、可能なアロマケア施術を行い、安心と癒しとなるように務めた。


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事例490歳男性、要介護4、慢性心房細動・高LPL血症・慢性腎臓病・肝機能・皮膚炎

 

1.   アロマケア施術ご依頼者と困っていたこと、施術依頼のきっかけ

(1)    医療従事者であった90歳男性本人が、意志がはっきりしていた頃、足の爪とむくみのケアのため、コンシェルジュを通して依頼があった。

(2)    その後、度々の体調の変化の末、ほぼ寝たきり状態となり、松本裕子が施術再開の提案をしたところ、可能なことをしてあげたいと緩和ケアとしてアロマケアを毎回取り入れてもらいたいとご家族から依頼があった。

 

2.   アロマケア施術前の状況

(1)    慢性心房細動の疾病があるため、度々、脳梗塞を再発しては入退院を繰り返していた。

(2)    その結果、寝ている状態が長くなりほぼ寝たきり状態となっていた。

(3)    痰の絡みや大きな咳払いをする。

(4)    口を開いたまま寝ているので、常に乾燥して口周りは白い。

(5)    皮膚が乾燥して、痒みのある炎症した肌をしている。

(6)    寝た状態が続くため、背中肩首も凝っている。健康な時は、強めの台湾マッサージが好きだったと教えてくれた。

 

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3.施術前の介護サービスの状況 

(1)    自力で寝返りが出来ないので、介護スタッフに体位交換してもらっていた。

(2)    看護師による痰吸引、口腔ケア、皮膚炎の薬塗布を度々行われていた。

 

4.アロマケア施術の内容

 

(1)    痰の絡み、大きな咳払いは、鎮咳作用の精油、サイプレス、シダーウッド、フランキンセンス、去痰作用は、ブラックスプルース、ユーカリラジアタ、から数種類の精油を選び、2%濃度で作ったジェルクリームを胸元に塗布する。

(2)    背中肩首の凝りには、鎮痛作用のユーカリレモン、ローズマリーカンファー、ペパーミント、鎮静作用のラベンダー、Rカモミール、マージョラムから数種類選び、ホホバ油、マカダミアナッツ油に2%濃度になるようブレンドオイルを作成おく。抗炎症作用にカレンデュラ油を少々加える。

(3)    下肢の皮膚炎は、ホットタオルで足を温めて拭く。止痒作用のティートリー、ラベンダー、掻き壊しにベンゾイン、乾燥による保湿作用に芳樟、ローズウッド、パルマローザから数種類ブレンドしたミツロウクリームを塗布。

(4)    口の開きからくる咽の乾燥は、顔をホットタオルで拭く。

(5)    舌骨に付着する筋肉や胸鎖乳突筋が凝っているので、筋肉に意識しながら、軽いタッチングで把握していく。また唾液腺を刺激することで、誤嚥性肺炎予防にもなる。フェイシャルケアは有用性がある。

5.アロマケア施術の手順            

 

(1)    痰を出しやすいように、胸元のリンパ節を優しく刺激し、肩甲骨周りにある肺の経絡を刺激するよう把握する。

(2)    寝たきりで血行不良のため、ホットタオルで下肢や顔を温めることで、血行が促進される。また肌も清潔になる。

(3)    口腔、咳痰のトラブルは、フェイシャルケアで補える。

 

6. アロマケアの施術結果            

 

(1)    自力で咳を排出し、痰の絡みが軽減となる。

(2)    フェイシャルケアで、舌骨に付着する筋肉や唾液腺の刺激で、一時でも口が閉じるようになった。

(3)    普段意志の表示は見られないが、背中肩首は手が入りやすいように身体を浮かしてくれる。ご本人のマッサージ好きの唯一の表現ではないだろうか? 

 

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7.アロマケアの好影響

 

(1)    入退院を繰り返した後、緩和ケアとして月3回施術を行っているが、アロマケアによる気持ち良さが伝わっている。

(2)    ご家族に「アロマケア実施報告書」を写真付きでレポートし、コンシェルジュ経由でご家族に送付して状況をお知らせしていたところ、ご家族から次のようなお手紙を頂いた。

(3)    「いつも父がお世話になり誠にありがとうございます。ご丁寧なレポートで家族が大変気持ちよさそうな父を見られ、何よりの喜びです。心より感謝申し上げます。どうぞ宜しくお願い致します。」

(4)    ご家族の気持ちを知ることができ、私・松本裕子の励ましになり宝物となった。

 
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事例561歳女性、サロン来所:血液ガン骨髄移植後の不調、末梢神経の痺れ、抜け毛、シミ、不定愁訴 

 

1.        アロマケア施術ご依頼者と困っていたこと、施術依頼のきっかけ

(1)    松本裕子のサロン開業以来、長くご来店の顧客。当初は子育ての疲れや悩みを癒す目的で来られていた。

(2)    45歳になった頃、血液ガンが見つかり、抗がん剤などで治療した後、骨髄移植をする。その間45年のブランクがあったが、2014年以降、現在も毎月一回ご来店。

 

2.        アロマケア施術前の状況

(1)    聡明・誠実な性格で、家族を大切にしている女性。長い髪が冷静さを醸し出す雰囲気を持っていた方が突如血液ガンとなる。

(2)    骨髄移植で命が救われ、退院後は再び家族のために尽くす生活になったが、治療の後遺症で抜け毛、シミ、手先の痺れと不具合な症状と向き合うこととなった。

(3)    外見の変化は頭で理解していても受け入れ難く、夕方になると、気持ちが沈み、訳もなく不定愁訴に襲われる。

 

3.        アロマケア施術前の治療状況

(1)    骨髄移植以降、現在も通院間隔は長くなるが、定期的に通院中。

 

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4.        アロマケア施術の内容

(1)    痺れや肩首の凝り、痛みは鎮痛、ユーカリレモン、レモングラス、ペパーミント、ウィンターグリーン、ローズマリーカンファー、ラベンダー、鎮痙作用のあるゼラニウム、クローブなどから調合し、マカダミアナッツ油、ホホバ油、スイートアーモンド油で作成。感染抑制に抗菌・抗ウイルスのティートリー、ラヴィンツァラ、ユーカリラジアタを使用。

(2)    不安・気分の落ち込みは自律神経調整作用のフランキンセンス、メリッサ、クローブ、オレンジスィート、ベルガモット、ローズウッド、ネロリから、深い悲しみにはアンバー、ブルーロータス、ジャスミンから調合し、⑴にブレンドする。

(3)    シミ、抜け毛にはフェイシャルを取り入れ。保湿作用、漂白作用、弾力作用の芳樟、パルマローザ、ゼラニウム、ローズ、ネロリ、カモミール、ラベンダー、パイン、フランキンセンス、キャロットシード、セロリ、レモンにローズヒップ油、アプリコットカーネル油、カレンデュラ油、ホホバ油、マカダミアナッツ油に調合作成し、引き締め引き上げトリートメント、頭皮を刺激する。

 

5.        アロマケアの施術手順

(1)    施術内容の(1)(2)に提示した精油にプラスして、その日の気分で本人に好みの香りを選んでもらう。

(2)    (1)の間、足浴で足を温める。

(3)    足から順に背中、首、腕、ターンオーバー後、上肢、デコルテ、フェイシャル、頭皮と全身をトリートメントする。

 

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6.        アロマケア施術の結果

(1)    精油の薬理作用と肌に触れることが痛みの緩和につながった。

(2)    顔の血色も艶やかで良くなり、色も白くなって顔の皮膚がリフトアップした。

(3)    身体の不調が緩和され、不安や悲しみ、苦しみを許容するようになり、心も軽やかになって頑張ろうという気持ちになった。

(4)    風邪・インフルエンザなど感染症にかからず、健康維持している。

 

7 アロマケアの好影響

(1)  病気が原因の様々な不調な状態が和らぎ、生きる喜びと社会に必要とされていることを確認できるようになった。

(2)  健康であった時からの付き合いから「定期的なサロン来所は心を許して何でも話ができる「居場所」となっていて楽しみ」とご本人の声をいただいた。この関係性があることで心身ともにケアができていると言える。

 

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事例6:認知症型対応デイサービスに通所する63歳~85歳までの男女:むくみ・認知症によるイライラ、不安、不穏状態

 

1.        アロマケア施術ご依頼者と困っていたこと、施術依頼のきっかけ

(1)デイサービスに通所する認知症の方々の症状を、アロマケアで癒して、穏やかに過ごしてもらいたい。また、自宅での夜の徘徊の軽減を期待して、デイサービス管理者から依頼を頂く。

(2)内容は訪問時の利用者の状況で、クラフト実習や、アロマケアの下肢や肩背中首のトリートメントの実技など任される。状況に応じて内容の変更あり。 

 

2. アロマケア施術前の状況

(1)    認知症型対応デイサービスは、様々な症状のある認知症の方々が通うデイサービス。多勢での共同生活は様々な感情が生まれ、上手く表現が出来ず感情がぶつかり合うこともある。

(2)    作業の一環で取り入れたアロマクラフト作りは、その日の気分と感情に左右される。

(3)    座っていることが多く、運動不足のため、足先がむくんでいる。

(4)    入浴を嫌う人もいる。

 

3. 施術前の介護サービスの状況

(1)  見当識障害、何度も同じ事を繰り返し話す、怒り出す、徘徊などの行動に対して、一人ひとりの対応に追われる。

(2)  一人のスタッフが複数の利用者を介助しており、余裕がない。

(3)  身体の状態は把握しているがケアは出来ない。

 

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4. アロマケア施術の内容

(1)足浴は保温作用、殺菌、洗浄の効果のある塩を一つまみ入れて、足趾間、爪も含めて洗う。

(2)脚のトリートメントは、マカダミアナッツ油、スィートアーモンド油、ホホバ油に、抗真菌、抗炎症、うっ滞除去作用のサイプレス、シダーウッド、ティートリー、ラベンダー、レモングラス、パルマローザ、ゼラニウムで作成。

(3)首肩背中のトリートメントは、マカダミアナッツ油、スィートアーモンド油、ホホバ油に、鎮痛、鎮静、うっ滞除去作用のユーカリレモン、レモングラス、ウィンターグリーン、ペパーミント、ラベンダー、ジュニパーで作成。

(4)作業の一環のクラフト作りは、アロマスプレー、ジェルクリーム、ミツロウクリームや石鹼、香りの栞など持ち帰って使えるものを作成。


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5. アロマケア施術の手順

(1)足浴は足趾間も手を入れて開かせて洗う。脚のむくみ、爪や皮膚の状態の観察となる。入浴拒否の場合も清潔になる。

(2)トリートメントの部位は予め介護スタッフと相談して決める。自分で決められず不機嫌になるのを避けるため、スムーズに誘導し、部屋のトリートメントコーナーで施術を行う。

(3)足底の施術は滑らないように、施術後は拭いて、直ぐに靴下を履かせて転倒予防に心がける。

(4)アロマクラフト作成した品物は、自宅でも使えるように、家族で内容をお知らせする手紙を添えて、介護スタッフと連携して連絡ノートに入れてもらう。


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6.        アロマケアの施術結果
         

(1)    脚のむくみ、肩や首の凝りの症状が緩和した。

(2)    何度も同じ話をしても叱られなく、認めてもらえ、気持ちが安定した。

(3)    アロマ教室で作ったクラフトは、出来る喜び、達成感となった。

(4)    同じ部屋にいる介護スタッフにも香りの効能でホッと一息の癒しとなり、利用者の喜ぶ姿をみて喜びとなった。

(5)    足浴は身体の状態を知り、スタッフは情報共有出来ることを理解した。

(6)    認知症状が進んでいる人ほど香りを感じない。今は分からなくても、継続して脳を刺激する行動の大切さをスタッフが認識した。

 

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7.        アロマケアの好影響

(1)    「気持ちいいね」という感覚がずっと残るため、訪問時に「気持ちいい事をしてくれる人が来た」という好印象を持たれるようになった。

(2)    足浴やトリートメントがスムーズに行われるようになった。

(3)    アロマケアの日はよく眠り、徘徊が減ったと家族から報告があった。

(4)    持ち帰るクラフトの品に、セラピストからの手紙を添えている。カバンを開けるとアロマの香りに、家族もホッと一息。介護疲れの癒しとなり、気持ちが優しくなれる。また施設側の配慮に信頼感が深くなる。

(5)    「ケアする側のケアの必要性」も重要で、今後の継続課題である。

 

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事例7:37歳女性・病院(カンボジア心不全・呼吸困難・咳嗽・不眠・心因性

 

1.      アロマケア施術ご依頼者と困っていたこと、施術依頼のきっかけ

(1)    日本から派遣された進谷憲亮医師は、ジャパンハート診療所での勤務の中、カンボジアでの医療機器、薬や物質不足のため、治療に限界を感じていた。

(2)    進谷医師は、ジャパンハート診療所に赴任する前に、アロマケアスペシャリストの松本裕子より発展途上国で役立つかもしれないと手渡されたアロマケア用品の活用を思い付いた。

 

2.      アロマケア施術前の状況  
        

(1)    心不全発症後、経済的な理由でプノンペンの病院への通院困難となり、Asian All Medical Center (AAMC)ジャパンハート診療所を受診。主治医の進谷医師より原因不明の重度慢性心不全と診断された。

(2)    呼吸困難、咳、不眠、疼痛の訴えで再度受診。日中穏やかで夜に呼吸困難、咳が絡み眠れず疲弊状態であり、入院治療となった。医療機器、物資不足のため治療が難しく、限りある資材での治療となる。

 

3.      AAMC診療所の治療の状況
  

(1)  末期心不全の呼吸困難と疼痛、不安の緩和効果に少量のモルヒネなどのオピオイド(麻薬)が有効であるが、そのような薬・物資が不足、医療機器不足のため、治療に限界があった。        

(2)呼吸困難で咳がひどく、眠れずに疲弊状態になっており、心のケアも必要と考えられていた。


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4.      アロマケア施術の内容

(1)    進谷医師が、松本裕子より出国前に手渡されたアロマケア用品の活用を思いついた。

(2)    用品にはアロマジェル、ミツロウクリーム、精油(ペパーミント・ティートリー)、咳止め痛み用ジェルクリームがあり、ユーカリジェルを使ってみることにした。

(3)    ユーカリジェルクリームは鎮痛、鎮咳、去痰、抗カタル作用のユーカリレモン、ローズマリーカンファー、ペパーミント、サイプレス、シダーウッド、ユーカリラジアタ、ラヴィンツァラをジェル基材とホホバ油(少々)に調合したもの。

(4)    これら以外に渡した、痒み・ジクジク傷用のミツロウクリームは、止痒、保湿、抗菌、抗炎症作用のベンゾイン、ラベンダー、ティートリー、芳樟に傷の治りに有用なカレンデュラ油、ホホバ油はミツロウで作成。

(5)    精油は、応急に使用できるよう、抗菌、抗ウイルス、抗真菌、抗炎症、止痒、鎮静、鎮痛のティートリー、ペパーミントを渡した。

 

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5.      アロマケア施術の手順

(1)    アロマケアを試してみたいという進谷医師の提案に、日本人看護師が積極的に賛成してくれた。

(2)    日本人看護師は松本裕子が描いたマッサージ方法の絵を英語で要約し、カンボジア人の37歳女性患者のご家族にレクチャーした。

(3)    家族の旦那さん、娘さんが女性の胸元にジェルを塗布した。

 

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6.      アロマケアの施術結果

(1)    アロマケアを開始した日から夜間の呼吸困難がなくなり、6時間も熟睡。気持ちが明るくなり表情がよくなった。家族も喜び感謝してくれた。

(2)    ジェルクリームをプレゼントして退院。自宅で継続して使用してもらった。

(3)    物資が無い状態で、亡くなっていく例が多い現状であったが、アロマケアによって改善が見られ、本人家族の喜びは医療者として達成感を感じる経験となった。

(4)    また、アロマケアは進谷医師の心のケアもしてくれたと報告を受けた。

 

7.      アロマケアの好影響

(1)    退院した1か月、患者自身が穏やかに過ごしたことで、家族に大変感謝されたとの報告があった。

(2)    発展途上国において、進谷医師や家族などケアする側のケアもアロマケアが担いうる事例となった。

(3)    アロマケアが、医療従事者、患者、家族の信頼関係をつなぐ架け橋となった。

 

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